むかしむかし…
インドの国のヒマラヤという高い山のふもとのカピラ城の王様は、
スッドーダナ王、お妃様はマーヤー様と言いました。
ある夜、マーヤー様は、空から白い象が降りてきて体の中にスーッと入ってくる
夢をご覧になりました。
これは尊いお方のお生まれになるしるしとされています。
お城の人々は大喜びです。
いよいよ出産の日も近づきマーヤー様はお供を連れてご自分の生まれた家に帰ることになりました。
途中、マーヤー様がルンビニーの花園で美しい花に手をかざそうとした時、
たまのような王子様がお生まれになりました。
不思議なことに王子様は、お生まれになられるとすぐに
7歩あるかれ、天と地を指さし、
「天にも地にも我ひとり」と言われました。
これは、「一人一人が皆尊い命をもっているのだよ」
ということなのです。
この時帝釈天が、天から甘い雨を降り注ぎ王子様の体を清めたと言われています。
大きくなった王子様は人々が幸せになる道を見つける為に6年間の修行をなされ、
ついに「お釈迦様」と呼ばれる尊いお方となられたのです。
お釈迦がルンビニーの花園でお生まれになったことから花御堂を飾り、
帝釈天が降らした甘露の雨になぞらえ、甘茶をかけてお祝いすることになりました。
4月8日は、お釈迦様にお花を捧げ、甘茶をかけて
お釈迦様のお誕生日をお祝いしましょう!!