~ 大きな数珠で「百万遍」の儀式 ~
地域の隣組などの組織が、親族と一緒に一つの大きく長い数珠を手に持ち、
念仏を唱えながら数珠を繰り、横に回していくという
「百万遍」の儀式を行う風習が、宇都宮をはじめとする
栃木県内で広く見られています。
百万遍とは、皆で念仏を唱えることで、そのありがたさが何倍にもなると考えられていて、
例えば、20人で千回「南無阿弥陀仏」と唱えることで、2万回お経を
唱えたと同じということになり、あの世へ旅立つ故人へのはなむけとして行われています。
しかし、百万遍を行うことは、年々少なくなっていて、
都市部では省略されることもあります。